審美歯科|見た目だけではない?セラミック治療がお口の健康維持につながる理由

審美歯科のセラミック治療というと、「歯を白くしたい」「目立ちやすい銀歯を変えたい」など、見た目を整える治療という印象を持たれる方が多いのではないでしょうか。
しかし、セラミック治療の目的は見た目だけではありません。
セラミック治療は、歯の形やかみ合わせを整えることで、お口の機能維持にも役立つ場合があります。
このコラムでは、「セラミック治療が見た目以外にどのような面でお口の健康維持につながるのか」を解説します。

日本歯科大学 生命歯学部 卒業 日本歯科大学附属病院 研修医 埼玉県内、都内歯科医院 勤務 はまだ歯科クリニック 開院
医院名:はまだ歯科クリニック
所在地: 〒365-0043
埼玉県鴻巣市原馬室114−1
セラミック治療はお口の機能や健康維持につながる

セラミック治療は、歯の色や形を整えるだけの治療ではありません。
セラミックの素材の特徴を活かし、歯の形やかみ合わせを整えることで、噛む機能の回復やむし歯の再発リスクに配慮した治療をめざせます。
噛む機能の回復をめざせる
かみ合わせにズレが生じていると、食べものを噛みにくくなったり、特定の歯に負荷が集中したりする場合があります。
セラミックは形を微調整しやすいため、周囲の歯とのバランスを確認しながら、詰め物や被せ物の形を整えやすい素材です。
そのため、かみ合わせを考慮しながら調整することで、噛む機能の回復をめざせます。
また、噛む機能を維持するためには、治療した歯をできるだけ長く使える状態に保つことも大切です。
20本以上の歯がある方では「何でも噛んで食べることができる」割合が約9割である一方、19本以下の方では5割程度まで減少するとされています。
セラミック治療をした歯だけでなく、ほかの歯も含めて長く使えるよう、治療後も適切なケアを続けましょう。
(参照:厚生労働省|健康日本21アクション支援システム~健康づくりサポートネット~「8020運動とは」)>
むし歯予防につながる
セラミックは、歯科用接着材によって歯と密着させやすく、修復物と歯のすき間や段差が生じにくい素材です。
歯と詰め物や被せ物の境目に汚れがたまると、治療した歯が再びむし歯になる場合があります。
そのため、歯と密着しやすいセラミック治療は、むし歯の再発リスクを抑えやすい治療法といえるでしょう。
ただし、セラミックを使用するだけでむし歯を防げるわけではありません。
セラミックの白い歯を長持ちさせ、治療した歯や周囲の歯をむし歯から守るためにも、治療後のセルフケアと定期メンテナンスを継続することが大切です。
歯周病予防にも役立つ
歯周病は、歯と歯ぐきの境目にたまった歯垢によって、歯ぐきなどに炎症が起こる病気です。
セラミックは、表面がなめらかで汚れがつきにくいため、適切にケアを続けることで、歯ぐきの炎症の予防に役立つ場合があります。
ただし、セラミックの周囲にも歯垢は付着するため、歯と歯ぐきの境目を意識した歯磨きや、デンタルフロスや歯間ブラシを使った清掃を続けることが大切です。
セラミック治療後は、歯周病を予防するために、次のような変化に注意しましょう。
✔歯ぐきからの出血はないか
✔歯ぐきは腫れていないか
✔口臭が強くなっていないか
✔セラミックの周囲が磨きにくくないか
金属アレルギーに配慮できる
セラミック治療では、修復物に金属を使わない治療法を選択できる場合があります。
そのため、銀歯などの金属によるアレルギーが気になる方にとって、アレルギーに配慮しやすい治療法の一つです。
ただし、セラミックの種類や治療する部位によって適した材料は異なるため、すべてのケースで金属フリーの方法が選べるわけではありません。
銀歯などによる金属アレルギーでは、お口の中にあらわれる症状は全体の2%程度で、症状の多くは全身にあらわれるとされています。
このように、金属アレルギーはお口の中だけでは判断しにくい場合もあるため、金属アレルギーが気になるという方は、歯科医師と相談しながら治療方法を検討することが大切です。
(参考:厚生労働省|第14回アレルギー疾患対策推進協議会「資料6-1 歯科金属アレルギーと医科歯科連携〈佐藤真奈美委員〉」p4)>
口元が気になりにくくなる場合もある
セラミック治療は、白く自然な歯を再現しやすい治療法です。
セラミック治療によって口元の印象が整うことで、会話や食事の際に口元が気になりにくくなる場合があります。
ただし、治療後の見た目の仕上がりには個人差があるため、事前に希望する色や形、治療後のイメージを歯科医師と確認しておくことが大切です。
セラミック治療後もメンテナンスを続けることが重要
セラミックをよい状態で長く使い続けるためには、治療後のケアが欠かせない要素の一つです。
セラミック自体はむし歯にならなくても周囲のむし歯に注意

セラミックは人工物であるため、セラミックそのものがむし歯になることはありません。
しかし、「セラミックと歯の境目」「土台となっている歯」「周囲の歯」などは、むし歯にかかるリスクがあります。
特に、歯ぐきに近い部分や歯と歯の間は汚れが残りやすく、毎日の歯磨きだけでは十分に汚れを落とすことは困難です。
3~4人に1人の割合で、治療が必要な永久歯のむし歯を持っているというデータもあります。
大人のむし歯は、過去に治療した箇所の周囲に生じることもあるため、治療後のアフターケアが大切です。
セラミック治療も「治療したから終わり」ではなく、治療後のケアやメンテナンスを継続し、セラミックを長く使える状態を保ちましょう。
(参照:厚生労働省|健康日本21アクション支援システム~健康づくりサポートネット~「ライフステージ別にみたむし歯の特徴」)>
セラミック治療後のセルフケア

セラミック治療後のお口を清潔に保つためには、日々のセルフケアを習慣にすることがポイントです。
●毎日の歯磨き
毎日の歯磨きでは、「セラミックと歯の境目」「歯と歯ぐきの境目」を意識して磨くことが大切です。
強い力で磨くと歯ぐきを傷つける場合があるため、歯ブラシを小刻みに動かしましょう。
●デンタルフロス・歯間ブラシの活用
歯と歯の間は、歯ブラシだけでは汚れが残りやすい部分です。
このような細かい箇所の清掃には、デンタルフロスや歯間ブラシを活用しましょう。
埼玉県が行ったアンケートによると、歯磨きの際に歯間ブラシやデンタルフロスを使用している方は5割程度でした。
地域全体でみても、歯間清掃を習慣にできていない方は少なくありません。
セラミック治療後も、白い歯を長く使える状態に近づけるために、歯と歯の間やセラミックの周囲まで意識して清掃することが大切です。
(参照:埼玉県|県政サポーターアンケート〈第241回〉調査結果「質問3 あなたが、現在ご自分の歯みがきの際に気をつけていることは何ですか。」)>
定期メンテナンスでお口の状態をチェック

セルフケアを続けていても、磨き残しやかみ合わせの変化に自分で気づくのは難しいものです。
歯科医院の定期メンテナンスでは、磨き残しやセラミックの状態、かみ合わせなどを確認します。
●歯科医院のクリーニングで清潔な状態を維持
歯科医院のクリーニングでは、歯磨きでは落としきれない汚れや歯石を丁寧に取り除きます。
セラミック治療後も清潔な状態を維持するためには、定期的なチェックとクリーニングを続けることが大切です。
●かみ合わせなどお口の状態を確認
歯科医院の定期メンテナンスでは、「セラミックの状態」「かみ合わせのバランス」などを確認します。
セラミックは強度のある素材ですが、かみ合わせの変化や歯ぎしり、食いしばりによって大きな力が加わると、欠けたり割れたりすることがあるのです。
噛んだときの違和感や痛みなどが気になる場合は、必要に応じて修復物の調整を行います。
セラミック治療を検討する際の注意点

セラミック治療には見た目や機能面でメリットがある一方、注意したい点もあります。
治療を検討する際は、次の注意点を考慮した上で選択することが大切です。
自由診療の治療法である
セラミック治療は、自由診療の治療法です。
そのため、保険診療の対象外となるため、治療費は全額自己負担となります。
一方、セラミック治療は長期的に見ると、見た目の自然さや経年による変色の少なさ、金属アレルギーへの配慮などが期待できる治療法です。
治療法を選択する際には、見た目や耐久性だけでなく、費用面も含めて治療計画を立てることが大切です。
健康な歯を削る場合がある
セラミック治療では、むし歯を削った部分を補うケースもありますが、見た目を整える目的で健康な歯を削ることもあります。
歯は一度削るともとには戻らないため、治療の必要性や削る範囲について十分に説明を受けることが大切です。
歯ぎしりや食いしばりで破損することがある
セラミックは変色しにくく、自然な見た目をめざしやすい素材ですが、強い力が加わると欠けたり割れたりすることがあります。
特に、「歯ぎしり」や「食いしばり」の癖がある方は、セラミックに負担がかかりやすいため注意が必要です。
必要に応じて、セラミックへの負担を軽減するために、マウスピースの着用を検討する場合があります。
セラミック治療できれいな口元とお口の健康維持をめざしましょう

セラミック治療は、見た目を整えるだけでなく、噛む機能やむし歯の再発リスクに配慮しながらお口の健康維持をめざせる治療法です。
当院では、説明用タブレットを用いて治療内容をわかりやすくお伝えし、患者さんのご要望に沿った治療法を提案いたします。
当院で導入している歯科用CAD/CAMシステムを活用したセラミック治療は、症例によって最短当日に治療が完了する場合もある治療法です。
また、当院はWEB予約に対応しており、お車でお越しの方は211台分の駐車場をご利用いただけます。
診療前の歯磨きや診療後のお化粧直しに使えるパウダールームも備えているため、ご予定の前後にも通いやすい環境です。
セラミック治療を検討されている方は、お気軽にご相談ください。
