WIDE SHORT IMPLANT ワイド・ショートインプラント

ワイド・ショートインプラントとは

ワイド・ショートインプラントとは、従来のインプラント治療で使用されるインプラントよりも幅が広く、長さが短いインプラントを用いた治療です。
通常のインプラントでは難しいとされる症例に対応可能です。
当院では、骨の密度が低くインプラントが困難な症例や、骨の幅や高さが足りない患者さんでもインプラントが可能な器具を導入しています。

インプラントは、歯を失ってしまった部分の骨に直径5mm程度の穴をあけ、そこに人工歯根を埋め込み、定着させる方法です。
従来型のインプラント治療では、インプラントの長さは直径4mm長さ10mm程度がスタンダードでした。
しかし、現在では長さよりも直径が太いインプラントの方が長期的に安定するといわれています。
骨密度が低いケースやインプラントを入れるのに高さが不足しているケースには、太く短いインプラントを使用します。
そうすることで、治療後もインプラントを安定して使えるようになるのです。

※自由診療です。料金表はこちら >>
※治療後には定期的なメンテナンスが必要となります。
※治療期間3ヶ月~6ヶ月、治療回数4回~、治療の簡単な流れ:ドリル周辺の骨を圧縮しながら穴を開けてインプラントを埋入し、骨とインプラント体が結合したら人工の歯を取りつけます。

ワイド・ショートインプラントは
このような方におすすめ

  • 骨の密度が低い方
  • 上顎の上顎洞までの距離が短い方
  • 下顎の下歯槽管までの距離が不足している方
  • 顎の骨の幅が狭い方

上記のような場合では、インプラントが固定できない、インプラントを入れるスペースがないために通常のインプラントが不可能と診断されることがあります。
しかし、ワイド・ショートインプラントであれば、このような難しい症例もインプラント治療が可能になる場合があるのです。

当院のワイド・ショートインプラント治療の特徴

はまだ歯科クリニックのワイド・ショートインプラント治療では、「オッセオデンシフィケーション」を採用し、
難しいとされる症例のインプラント治療の安定性を向上させています。

新しい手法「オッセオデンシフィケーション(Osseodensification)」

顎の骨にインプラントを定着させるためには、顎の骨とインプラントが強固に結合する必要があります。
結合を安定化させる要素には、インプラントの形状や表面の凹凸や粗さといった状態のほかに、「インプラントを埋め込むときの方法」が関係します。

従来、インプラントを埋め込む穴を形づくるときのドリルの回転は右回りです。
しかし「オッセオデンシフィケーション」は、ドリルを左に逆回転させて穴を形づくる手法です。
骨を削るのではなく、削った穴を押し拡げてドリル周囲の骨を圧縮しながら、インプラントを埋め込む穴を形成していきます。

圧縮によって高密度化した層が形成された結果、インプラント体を埋入した直後から「強い固定力」を得ることが可能になるのです。
オッセオデンシフィケーションによって、骨の密度が十分ではない場合でもインプラント埋入直後の初期安定が得やすくなります。

専用ドリル「デンサーバー」

オッセオデンシフィケーションを行う際には、デンサーバー(Densah Bur)というオッセオデンシフィケーション専用のドリルを使用します。
デンサーバーの特徴は、骨を削る際に骨片を圧縮することです。
インプラントを行うには十分な骨量が必要ですが、骨量が不足する場合には骨造成によって骨の量を増やします。
しかし、デンサーバーを使用することで、骨の密度が低い場合でも治療部位の周囲の骨の骨質を改善し、インプラントを安定した状態で埋入することが可能になります。

ワイド・ショートインプラントの治療例

ワイド・ショートインプラントによって、以下のような場合のインプラント治療が可能です。

骨の密度が低い場合や上顎洞までの距離が短い場合

骨の密度が低いと、人工歯根の埋入時に初期固定という歯槽骨とインプラントが定着するまでの安定性が得られず、インプラントが固定されにくくなります。
上顎洞とは、上顎の奥歯の真上にある空洞です。
上顎から上顎洞までの距離が短いと、インプラントを入れるスペースがないと診断されることがあります。

これらのケースにおける問題点は、デンサーバーとワイド・ショートインプラントの使用によって解決することができます。

デンサーバーによって骨片を圧縮し、上顎洞をかさ上げすることで、適切な長さのインプラントを安定した状態で歯槽骨内に埋入することが可能になるのです。

上顎洞のかさ上げだけではインプラントのスペースが不足している場合は、ワイド・ショートインプラントを使用することで、インプラント治療が可能になります。

ワイド・ショートインプラントをデンサーバーで骨質改善したあとに埋入した状態です。
上顎洞が押し上げられ、インプラントを埋入するスペースができています。

歯ぐきから下顎管の距離が
不足している場合

下顎には、歯槽管という神経が通る場所があります。
歯ぐきから下顎管の距離が不足している場合は、神経を傷つける恐れがあるため、インプラント治療は不可能と診断されることがあります。
このような場合には、ワイド・ショートインプラントを使用することで、顎の中の神経を傷つけずにインプラントを埋入することができます。

顎の骨の幅が狭い場合

インプラント埋入に必要な骨幅が不足していたため、デンサーバーにて骨を圧縮して骨幅を改善し、インプラントを埋入した症例です。

顎の骨の幅が狭いと、インプラントを埋入するスペースが不足します。 その場合は、デンサーバーを使って空けた穴の周囲の骨を圧縮し、骨の幅を改善することが可能です。

当院では難症例も対応可能です

特殊な器具、デンサーバーやワイド・ショートインプラントを使用することによって、他院で断られたケースや難症例の方もインプラント治療が可能になる場合がございます。
インプラントをご希望の場合、まずはカウンセリングや検査などを行いますので、お気軽にご相談下さい。

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