CEREC 歯科用CAD/CAMシステム

歯科用CAD/CAMシステムとは

歯科用CAD/CAMシステムを用いたむし歯治療

歯科用CAD/CAMシステムでは、3D光学カメラで治療部位を立体的にスキャンしてコンピューター上で詰め物や被せ物を設計し、設計データをもとに3Dプリンターを使って、修復物を制作します。
従来の粘度のような材料で行う型取りが不要なうえ、外部の歯科技工士とやり取りを行うという制作工程が省略化されて、短期間で歯科修復物を作ることが出来る、先進的なむし歯治療システムです。

こんなお悩み解決できます

  • 治療に時間をかけたくない
  • 比較的安価で済ませたい
  • 再発のリスクを抑えたい
  • 自然な白い歯にしたい

歯科用CAD/CAMシステムの
メリット・デメリット

メリット1:治療時間、治療期間を大幅に短縮

歯科用CADCAMシステムは、むし歯除去から型取り、修復物の設計・制作まですべての手順を医院内で完結できるため、スピーディーに治療を進めることが可能です。
色や形がシンプルな場合は1時間で治療を完了することができ、3本までのブリッジであれば当日中に仕上げることもできます。
従来のセラミック治療では、型取り後に提携技工所にて修復物を設計・制作していましたが、このシステムにより技工所に発注して待つ時間が省略されるため、治療期間が大幅に短縮されます。

メリット2:むし歯の再発予防

通常、詰め物や被せ物は、型取りの後に仮蓋をつけて二週間程度待ってから口腔内に装着しますが、仮の蓋は封鎖性が弱く、歯に付着した食べ物の欠片や唾液内の細菌が入り込みます。そのため、型取りから装着の日までに削った面が汚染され、接着材と歯の間に汚れの層ができて接着力が低下してしまいます。
そうすると、経年的にはがれやすくなり、菌が侵入してむし歯になりやすくなってしまいます。汚れたところにシールを張ろうとしてもなかなか付かなかったり、すぐにはがれてしまうことを想像するとわかりやすいですね。
また、削った面が汚染されると歯の中の神経にも炎症が起きて、痛みが出やすくなるといわれています。

歯科用CAD/CAMシステムを使った1DAY修復の場合、最短1時間ですべての過程が終了し、削った面が汚染される前に詰め物や被せ物をセットできるので、セラミックの接着力が最大限に発揮されてむし歯になりにくくなります。また、削った面が感染を起こさないので痛みが出にくく、深いむし歯でも神経を残せる可能性が上がるといったメリットがあります。

メリット3:治療後の痛みが少ない

最短60分で治療が完了するため、削られた歯の表面が細菌感染しにくく、金属を使わないので知覚過敏や噛んだ時の痛みが起こりにくいのも特徴です。
治療回数が減った分、麻酔の回数も減らせるため、身体への負担も少なくなります。

メリット4:型取りが苦手な方でも大丈夫

治療箇所のスキャニングを行うだけで、従来のようにシリコンや粘土による歯の型取りを行わないため、嘔吐反射が強い方もスムーズに治療を受けていただけます。
さらに、矯正治療中も矯正装置を外すことなく、3D光学スキャニングで型取りが可能です。

メリット5:治療費を抑えることが可能

歯科技工士に依頼することなく、院内で詰め物・被せ物を製作するため、従来よりも治療費がリーズナブルです。

歯科におけるCAD/CAMは、

  • 保険適用で使える歯が限られている

  • 金属冠に比べ割れやすい
    ※5年間の保証付きです。保証期間内に割れた場合は、無償で再製作いたします。

  • 導入するのにコストがかかる

といったデメリットがあります。

歯科用CAD/CAMシステムの
治療の流れ

  1. 20分

    むし歯の除去と修復準備

    細菌に感染したむし歯の部分を取り除き、詰め物や被せ物を装着するためのスペースを整えます。

    むし歯の除去と修復準備
  2. 5分

    スキャン(型取り)

    小型の口腔内カメラを使って、お口の中をスキャン(撮影)します。
    従来のように不快な型取りを行う必要がなく、撮影だけで歯型のデータを精密に取ることができます。

    スキャン(型取り)
  3. 5分

    コンピュータデザイン

    モニター上で、あらゆる角度からかみ合わせや歯型を微調整して、患者さんの歯に合った修復物の形を設計します。
    修復物の設計が終わりましたら、さまざまな色のセラミックブロックから、まわりの歯の色に合うものを選びます。

    コンピュータデザイン
  4. 20分

    修復物製作

    削り出しの器械(ミリングマシン)が設計データをもとに、セラミックブロックから詰め物・被せ物を削り出します。
    その場であっという間にセラミック製の修復物ができあがっていきます。

    修復物製作
  5. 10分

    お口に中にセット

    接着技術で、完成したセラミック製の詰め物・被せ物をお口に装着したら、治療は完了です。
    治療開始から合計60分(1時間)で、STEP1~5が完了するため、従来の診療より短時間、短期間で治療を終えることができます。

    お口に中にセット

セラミック加工機器
「セレックスピードファイア」

スピードファイヤはセラミックを加工する釜で、最大1600度まで加熱できます。
セラミック素材の中には形を作った後に加熱することで強度を出したり色を整える必要のある種類のものがあります。 また、周りの色に合わせる場合、セラミックに絵の具のようなもので色を調整した後に加熱して色を固定する必要があります。
この機械があることで、従来は1日で加工が完了できなかった素材を使った症例も、院内でセラミック修復物を1日で作成時できるようになりました。

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