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【鴻巣の歯医者】根管治療にかかる期間は?通院回数と治療期間が長い理由を解説

【鴻巣の歯医者】根管治療にかかる期間は?通院回数と治療期間が長い理由を解説

皆さんこんにちは。
はまだ歯科クリニック】です。

 

むし歯が歯の神経まで進行してしまった場合、「根管治療」が必要になることがあります。
以前は抜歯しか選択肢がなかったケースにおいても、根管治療によって歯を残せる可能性が広がっているのです。
しかし、根管治療は治療が完了するまでに時間がかかることもあり、通院回数が多くなることに不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。

 

そこで今回は、根管治療に必要な期間や通院回数についてわかりやすく解説します。
治療をスムーズに進めるためのポイントも紹介しますので、参考にしていただければ幸いです。

 



院長

経歴
日本歯科大学 生命歯学部 卒業 日本歯科大学附属病院 研修医 埼玉県内、都内歯科医院 勤務 はまだ歯科クリニック 開院
医院名:はまだ歯科クリニック
所在地: 〒365-0043
埼玉県鴻巣市原馬室114−1



 

根管治療の期間は一般的に1~2ヶ月程度

根管治療にかかる期間は、通常1~2ヶ月程度です。
ただし、むし歯の進行具合や歯根の形状によっては、2ヶ月以上かかる場合もあるでしょう。
実際に必要となる治療回数は患者さんごとに異なりますので、検査結果をもとに治療計画をご提案いたします。

 

根管治療の大まかな流れは、次の通りです。

    1.カウンセリング
    2.精密検査
    3.根管内の清掃・消毒
    4.薬の充填
    5.被せ物の装着


複雑な根管内に広がったむし歯を一度にすべて取り除くことはできないため、清掃と消毒は複数回にわけて行います。
感染部位を徹底的に除去することで、むし歯の再発を予防するのです。

 

治療箇所によっても期間は変わる


根管治療の期間は、治療する歯の部位によっても異なります。
前歯は根管の本数が1本であることが多く、比較的少ない回数で治療が完了します。

 

一方、奥歯は歯根の本数が複数あり、形状も複雑なため、前歯にくらべて治療の難易度が高いのです。
そのため、歯根内の清掃や消毒にかかる回数が多くなり、治療が完了するまでの期間も長くなります。
歯根の本数や形状は、「歯科用CT」を撮影することで把握できますので、検査後に歯の状態をわかりやすく説明いたします。

 

治療を中断しないことの重要性


根管治療は、通常のむし歯治療よりも治療に時間がかかります。
そのため、中には治療を中断されてしまう方がいらっしゃるのも事実です。

 

しかしながら、根管治療は途中で中断せず、最後まで計画通りに進める必要があります。
治療を中断してしまうと、むし歯に感染した箇所が部分的に残ってしまいます。
そこからむし歯菌が再び繁殖してしまい、多くのケースでむし歯の症状が悪化してしまうのです。
「治療を中断したら、悪化して歯を抜くことになった……」
このような結果を招かないためにも、予約された診療日には忘れずにお越しください。

 

とはいっても、治療期間中に仕事や家庭のご都合で通院がむずかしい場合もあるでしょう。
そのような場合は、遠慮せずにご相談ください。
治療が継続できるように、無理のないスケジュールをご提案いたします。

 

 

根管治療で複数回の通院が必要な理由とは?


根管治療を完了させるためには、複数回の通院が必要です。
ここからは、治療回数が多くなるおもな理由を4つ解説します。

 

【理由1】感染部位を徹底的に洗浄するため

根管治療では、歯根の内部まで広がった感染源を徹底的に取り除く必要があります。
根管内の清掃や消毒が不十分であると、むし歯が再発してしまうリスクがあるのです。

 

「何回も通院するのは大変」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
けれども、何回も丁寧な洗浄をくり返し行うことが、最終的に歯を長持ちさせることにつながります。

 

【理由2】歯根内の構造が複雑なため

歯根の内部は非常に細かく入り組んでおり、患者さんごとにさまざまな形状をしています。
特に、奥歯は根管の数が多く、歯根が湾曲していたり、枝分かれしたりしていることもめずらしくありません。

 

このように複雑な形状をしている歯根内部を、1回の処置ですべて治療することは困難です。
そのため、数回にわたって丁寧に洗浄する必要があります。

 

【理由3】薬剤の効果を待つ必要があるため

根管治療では、根管内を洗浄したあとに殺菌目的で薬剤を充填します。
この薬剤が効果を発揮するまでには、数日~1週間程度かかるため、通院間隔を空けながら治療を進めることが一般的です。

 

薬剤の効果でむし歯菌を殺菌するためにも、あせらずしっかりと待機時間を作りましょう。
この工程は、むし歯の再発リスクを減らすために重要なポイントです。

 

【理由4】詰め物や被せ物を精密に製作するため

根管内の清掃と消毒が完了したら、削った部分に詰め物や被せ物を装着します。
この修復物は、歯の形やかみ合わせを考慮して精密に製作する必要があります。
修復物の精度が不十分であると、歯と被せ物のすき間から汚れやむしば菌が入り込んでしまい、トラブルの原因になるのです。
修復物の製作は、歯の型取りやかみ合わせの調整など、数回の通院で完了します。

 

 

治療期間が長くなるケースとは?

根管治療は、多くの場合1~2ヶ月程度で完了しますが、状況によっては治療がさらに長引くこともあります。
治療期間が長くなるおもなケースを見てみましょう。

 

以前、根管治療した歯の再治療


過去に根管治療を行った歯に再び炎症が発生した場合、再度根管治療が必要になることがあります。
再根管治療は初回の治療よりも難易度が高く、より慎重に治療を行う必要があり、治療期間も長い傾向です。

 

再根管治療の成功率は、初回治療にくらべて低いことが知られており、根管治療後は丁寧なケアとメンテナンスが欠かせません。
治療後も定期的に歯科検診を受けて、むし歯の再発を予防しましょう。

 

治療中の痛みや腫れが引かない場合


根管治療中に痛みや腫れが続く場合は、無理に治療を進めると症状が悪化する可能性があります。
そのため、このようなケースでは、痛みや腫れを抑える処置を行ってから治療を再開する必要があるため、治療期間が延びることがあるのです。
治療中に痛みや腫れが強くなった場合は、ガマンせずにご相談ください。

 

 

根管治療をスムーズに進めるためのポイント


根管治療を成功させるためには、根気強く治療を続ける必要があります。
治療を計画通りに進められるよう、次のポイントを押さえておきましょう。

 

【ポイント1】治療計画をしっかり守る

根管治療は複数回にわけて行われるため、治療計画に沿って通院スケジュールを守ることが重要です。
通院の間隔が大きくあいてしまったり、自己判断で中断したりしてしまうと、むし歯菌が再び増殖してしまいます。
治療計画が大幅に遅れたり、治療が不可能になったりする可能性もありますので、計画通りの通院を心がけましょう。

 

【ポイント2】治療中もお口のケアを怠らない

根管治療中は、歯の中を仮の詰め物でふさぎます。
治療中の歯根内にむし歯菌が侵入すると再感染するリスクがあるため、歯磨きは丁寧に行ってください。

 

また、根管治療中の歯は、一時的にもろい状態になります。
強い力が加わると歯が割れる可能性があるため、食事の際は反対側の歯で噛むように意識しましょう。

 

【ポイント3】気になる症状は早めに相談する

治療中に痛みや腫れ、違和感が生じた場合は、すみやかにご相談ください。
根管治療中の歯はとてもデリケートな状態ですので、小さなトラブルでも適切に早めの対応をすることが重要なのです。
ささいなことでも、遠慮せずにお話しください。

 

 

根管治療後はアフターケアで再感染を予防


根管治療が完了したとしても、油断は禁物です。
むし歯の再発を予防するためには、日ごろのケアと定期的なメンテナンスが欠かせません。
根管治療によって抜かずに残せた歯を長く維持するためにも、アフターケアのポイントをご紹介します。

 

丁寧な歯磨きを心がける

根管治療後も丁寧な歯磨きをお願いします。
特に、治療した歯と被せ物の境目は、汚れがたまらないように意識的に磨いてください。
定期検診では歯磨きの指導も行いますので、効果的な歯磨き方法を習得しましょう。

 

歯間ブラシやデンタルフロスを活用する

歯と歯の間の汚れは、歯ブラシだけでは6割程度しか落とせません。
磨き残した箇所からむし歯になるリスクが高まるため、歯間ブラシやデンタルフロスを活用することが重要です。
これらの清掃補助具を併用することで、歯と歯の汚れを8割以上取り除けることがわかっています。


参照:新潟市公式ホームページ|正しい歯みがきや歯間清掃の習慣を身につけよう>

 

定期的な歯科検診を受ける

毎日のケアを意識的に行ったとしても、細かい汚れはお口の中に残ってしまいます。
また、むし歯などの病気は、初期の自覚症状が出にくい特徴があるため、定期的にプロのチェックを受けることが重要です。

 

歯科検診では、専用の装置や薬剤を使用することで、お口の中の汚れを徹底的に取り除きます。
自分では気づきにくい初期のむし歯や歯周病のチェックも行いますので、何か問題があれば早期に適切な対処を受けることが可能です。
根管治療を受けた歯の経過もしっかりと確認し、必要に応じてレントゲンやCT撮影を行います。

 

 

根管治療を計画的に進めて大切な歯を残しましょう


はまだ歯科クリニック】では、「歯科用CT・デジタルレントゲン」を活用することで的確にむし歯の状態を把握し、患者さんに適した治療計画を提案いたします。
治療説明の際には「説明用タブレット」をご用意しておりますので、疑問などがあれば何でもご質問ください。
また当院では、治療時の痛みによる負担を軽減するために「電動麻酔器」も導入しております。
むし歯でも歯を残したいという方は、お気軽にご相談ください。

 

根管治療は複数回の通院が必要ですが、当院はピアシティ原馬室内にあり通いやすい歯医者です。
WEB予約にも対応していますので、ご都合にあわせてご来院ください。

 


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