歯磨きしても消えない口臭はむし歯や歯周病が原因かも？歯医者で受ける口臭ケア
皆さんこんにちは。
【はまだ歯科クリニック】です。
「しっかり歯を磨いているのに、お口のにおいが気になる……」
このようなお悩みはありませんか？
口臭にはいくつか種類があり、生理的な口臭など誰にでもあるにおいもあります。
しかし、歯磨きをしても口臭が続く場合は、むし歯や歯周病などの病気が潜んでいるかもしれません。
このコラムでは、「口臭とむし歯や歯周病の関係」と「歯科医院で受けられる対策」についてお話しします。
日本歯科大学 生命歯学部 卒業
日本歯科大学附属病院 研修医
埼玉県内、都内歯科医院 勤務
はまだ歯科クリニック 開院
医院名：はまだ歯科クリニック
所在地： 〒365-0043
埼玉県鴻巣市原馬室１１４−１
口臭はむし歯や歯周病が原因のことがある
口臭の原因はさまざまですが、その一つにむし歯や歯周病によるにおいがあります。
これらの病気はお口の中で細菌が繁殖することで、歯を溶かしたり、歯ぐきに炎症を起こしたりする感染症の一種です。
むし歯や歯周病と聞くと、「歯が痛い」「歯ぐきから血が出る」などの症状を想像される方が多いでしょう。
しかし、口臭もむし歯や歯周病の進行を示すサインの一つなのです。
歯磨きをしても口臭が改善しない場合は、むし歯や歯周病の可能性がありますので、早めに歯科医院を受診することをおすすめします。
口臭の種類と原因
口臭のおもな原因は、お口の中のタンパク質を細菌が分解する過程で産生するガスです。
お口の中の細菌が増えるタイミングや要因によって、口臭は次の4つに分類されます。
1．生理的口臭
生理的口臭は、朝起きたときや空腹時などに発生するお口のにおいです。
これらは、誰にでも起こる生理現象であり、病的なものではありません。
生理的口臭のおもな原因は、唾液の分泌量の減少です。
睡眠時などは唾液の分泌量が減ることで、お口の中の細菌が増殖してしまい、口臭が一時的に強くなるのです。
そのため、お水を飲んだり、食事をとったりすることでにおいが軽減されます。
また、唾液の分泌量は、年齢を重ねると減少する傾向があります。
そのため、シニア世代の方の中には、「昔よりも口臭が気になるようになった」という方もいらっしゃるでしょう。
女性の場合は、ホルモンバランスが乱れることで口臭を感じやすくなることもあります。
2．飲食物による口臭
食事のあとには、食べたものの種類によって口臭が強くなることがあります。
食事が原因の口臭は一時的なものですので、時間とともに軽減することがほとんどです。
ただし、次にあげる食べものや飲みものは、においの原因になりやすいことが知られています。
・ニンニク・ネギなどの野菜
ニンニクやネギには、「アリシン」と呼ばれる成分が多く含まれています。
アリシンは疲労回復や血糖値の上昇を抑える効果がある一方、強いにおいの原因にもなるのです。
アリシンを多く含む野菜はほかにも、タマネギやニラ、らっきょうなどがあります
・発酵食品
納豆やチーズなどの食品は、発酵する過程でアンモニアが発生します。
アンモニアは独特の刺激臭を発するため、食後は口臭が強くなることがあるでしょう。
・コーヒー
コーヒー自体のにおいはとても魅力的ですが、飲んだあとは口臭に注意が必要です。
というのも、コーヒーに含まれるカフェインには利尿作用があり、身体の水分が尿に奪われてしまいます。
その結果、お口の中が乾燥してしまい細菌が増殖しやすくなるのです。
カフェインが多く含まれるものには、コーヒー以外に紅茶や緑茶などがあります。
・甘いお菓子・ジュース
甘いお菓子やジュースには砂糖が多く含まれており、細菌のエサになります。
お口の中で細菌が増殖するとむし歯や歯周病のリスクが高くなり、口臭の原因となるのです。
甘いものの食べ過ぎ飲み過ぎに注意し、食べたあとには歯磨きや口をゆすぐことを意識して、むし歯や歯周病を予防しましょう。
・嗜好品による口臭
アルコールやタバコも口臭の原因となります。
アルコールは肝臓でアセトアルデヒドという物質に分解されますが、この物質は揮発性であり強いにおいを発するのです。
また、アルコールには利尿作用があるため、お口の乾燥にもつながります。
タバコにはニコチンやタールなど、多くの化学物質が含まれています。
これらの物質は独特な臭いを持っているため、口臭の原因となるのです。
さらに、喫煙している人は非喫煙者にくらべて、歯周病のリスクが3倍以上高くなることがわかっています。
3．病的口臭
病的口臭は、お口の健康状態が原因で発生する口臭です。
・むし歯
むし歯によって歯に穴が開くと汚れがたまりやすくなり、細菌が増殖します。
細菌は口臭の原因となるガスを産生するため、お口のにおいが強くなるのです。
また、むし歯が進行して感染が歯の神経にまで達すると、歯の根元に膿がたまりさらにつよい腐敗臭を発します。
・歯周病
歯周病が進行すると、歯と歯ぐきのすき間「歯周ポケット」が深くなり、歯周病菌の温床になります。
歯周病菌は代謝の過程で、においの強い「メチルメルカプタン」というガスを大量に産生します。
メチルメルカプタンは、腐ったタマネギのような強烈なにおいが特徴です。
・ドライマウス（口腔乾燥症）
唾液には、お口の汚れを洗い流す自浄作用と、細菌の増殖を抑える抗菌作用があります。
唾液の分泌量が減ってお口の中が乾燥すると、細菌が繁殖しやすくなり口臭の原因となるのです。
ストレスや加齢によって、唾液の分泌量が低下することがわかっています。
・舌苔（ぜったい）
舌苔とは、食べかすや細菌が舌の表面に蓄積したもので、苔（こけ）のような見た目が特徴です。
舌に付着した細菌の塊から、口臭の原因となるガスが発生します。
口臭予防のために知っておきたいむし歯・歯周病の特徴
むし歯と歯周病は、誰でもかかる身近な病気です。
むし歯や歯周病の特徴を理解することで、歯周病予防につながります。
むし歯・歯周病の原因
むし歯や歯周病の原因は、磨き残した歯垢（プラーク）です。
1mgの歯垢には、むし歯や歯周病を引き起こす細菌が1億個以上含まれており、歯を溶かしたり、歯ぐきに炎症を起こしたりする原因になります。
むし歯や歯周病を予防するためには、日々の歯磨きが重要です。
奥歯の溝や歯と歯の間、歯と歯ぐきの間など、汚れがたまりやすい場所を意識して磨くようにしましょう。
むし歯・歯周病は気付かないうちに進行する
初期のむし歯はほとんど痛みがなく、気付かないうちに進行することもめずらしくありません。
歯周病も同じように初期段階では、症状が出にくい特徴があります。
歯ぐきが赤い、歯磨きの際に血が出るなどの症状は、歯周病の初期症状です。
むし歯も歯周病も重度になると歯がぐらつき、最終的には歯を失う可能性があるため、早めの対処が重要です。
歯科医院のプロケアで口臭対策
歯科医院では、セルフケアでは落としきれない汚れを取り除き、効果的にむし歯や歯周病を予防することができます。
口臭の改善にもつながりますので、定期的に歯科検診を受ける習慣を作りましょう。
ここでは、歯科検診の内容をご紹介します。
むし歯・歯周病のチェック
歯科検診では、お口の中をすみずみまで観察し、むし歯や歯周病などのトラブルがないかをチェックします。
むし歯や歯周病は自分では気付きにくいケースも多いため、定期的にプロのチェックを受けることが重要です。
もしも、むし歯などが見つかった場合でも、定期的に歯科検診を受けていれば症状はそこまで進行していないでしょう。
トラブルに対して早期に適切な処置を行うことで、症状の悪化を防ぐことができるのです。
お口のクリーニング
お口の中の汚れを、歯磨きだけですべて取り除くことはできません。
特に、歯と歯の間の歯垢や歯に付いた歯石、細菌の塊であるバイオフィルムなどは、歯磨きで取り除くことは不可能です。
歯科医院では、専用の機器や薬剤を用いてプロがお口の中を徹底的にクリーニングします。
歯磨きでは難しい汚れもスッキリ落とすことができるため、口臭の原因となる細菌の増殖を抑えることができるのです。
プロのクリーニングを受けることで、むし歯や歯周病を効果的に予防しましょう。
歯磨き指導
むし歯や歯周病予防の基本は、毎日の歯磨きです。
また、歯磨きは口臭予防にも必要不可欠です。
正しい歯磨き方法を習得することで、むし歯や歯周病のリスクは大きく減少します。
しかしながら、磨き残しやすい場所や歯磨きの癖は、お一人お一人で異なります。
歯科検診では、患者さんごとの歯並びや癖に応じたブラッシング方法を指導しますので、セルフケアの質がグッと向上するのです。
「はまだ歯科クリニック」の歯科検診でお口の中をスッキリ清潔に
口臭の原因となるむし歯や歯周病を予防するためには、セルフケアに加えて、歯科医院の定期検診が欠かせません。
【はまだ歯科クリニック】は、予防・クリーニングに力を入れており、歯科検診を通して患者さんの健康なお口をサポートします。
定期的にプロのクリーニングを受けることでむし歯や歯周病の予防につながり、お口の中を清潔に保つことが可能です。
当院は、待ち時間軽減のために、予約優先で診療を行っており、WEB予約にも対応しています。
お車でお越しの方は、ピアシティ原馬室の駐車場（211台完備）をご利用ください。
院内には、清潔感のある「パウダールーム」を完備しておりますので、診療前の歯磨きなどにご利用いただけます。