【鴻巣の歯科医院】親知らずは必ず抜くべき?抜歯を判断するポイントを解説

皆さんこんにちは。
【はまだ歯科クリニック】です。
「親知らずは抜くのが当たり前」と考えていませんか?
じつは、すべての親知らずを抜く必要があるわけではありません。
生え方や生える位置、かみ合わせによって、抜かずに経過観察することが適している場合もあります。
一方、親知らずが斜めに生えていたり、歯ぐきの炎症をくり返したりしている場合は、早めの抜歯が望ましいこともあるのです。
このコラムでは、親知らずを抜いたほうがよいケースと抜かなくてもよいケースについて、ポイントをわかりやすく解説します。

日本歯科大学 生命歯学部 卒業
日本歯科大学附属病院 研修医
埼玉県内、都内歯科医院 勤務
はまだ歯科クリニック 開院
医院名:はまだ歯科クリニック
所在地: 〒365-0043
埼玉県鴻巣市原馬室114−1
親知らずは必ず抜く必要はない

親知らずは「生えてきたら抜くもの」と思われがちですが、すべてのケースで抜歯が必要になるわけではありません。
まっすぐに生えていてしっかりかみ合っている場合や、周囲の清掃ができている親知らずは、抜かずに残すことも可能です。
しかし、親知らずは歯列の一番奥に生えるため、歯ブラシの毛先が届きにくい特徴があります。
そのため、今は問題がなかったとしても、清掃が不十分の状態が続くことで、将来的にむし歯や歯ぐきの炎症を起こすケースが多いのです。
親知らずの生え方や周りの歯との関係には、個人差があります。
親知らずを抜くか残すかは、歯科でレントゲンや歯科用CTによる検査を行い、総合的に判断することが重要です。
抜いた方がよい親知らず
あるアンケートによると、親知らずをすべて抜いた、あるいは一部を抜いた経験がある人の合計は半数近くに達します。
このデータからも、多くの方が親知らずの抜歯を経験していることがわかるでしょう。
(参考:J-STAGE|小児歯科学雑誌57巻 (2019)1号「第三大臼歯のエックス線学的形成時期の 調査と治療介入時期に関する検討」図4より)>
ここからは、抜いた方がよい親知らずについて、6つの特徴にわけて解説します。
1.むし歯になっている親知らず

親知らずは歯列の一番奥に位置しており、歯ブラシの毛先が届きにくい場所です。
そのため、親知らずの周辺は汚れがたまりやすく、むし歯になりやすい傾向があります。
清掃がしづらいためにむし歯になってしまった親知らずは、抜歯の検討が必要です。
2.智歯周囲炎を起こしている親知らず
親知らず周囲の歯ぐきに炎症が起きている状態を「智歯周囲炎」といいます。
親知らずの周りにたまった汚れに細菌が繁殖することで、歯ぐきや歯周組織に炎症が広がるのです。
初期段階は、歯ぐきの腫れや痛み、触ると膿が出るといった症状が現れますが、進行するとものを飲み込みづらくなったり、お口を開けにくくなったりします。
智歯周囲炎による炎症は、抗生物質などで一時的に落ち着けることができますが、再発を予防するために抜歯が必要になることもあるでしょう。
3.親知らずの隣の歯がむし歯になっている

歯と歯の間は歯垢(プラーク)がたまりやすい箇所ですが、親知らずとその隣の歯の間は、特に歯垢がたまりやすい要注意スポットです。
この部分は歯ブラシの毛先が届きにくいことに加え、デンタルフロスなどを用いても清掃が行き届かないこともめずらしくありません。
結果的に、歯と歯の間がむし歯菌の温床となり、親知らずの隣の歯までむし歯になってしまうことがあるのです。
ほかの歯の健康を守るためにも、親知らずの抜歯を検討する必要があります。
4.斜めや横向きに生えている親知らず

親知らずは、ほかの永久歯が生えそろってから、最後に生えてくる歯です。
そのため、親知らずが生える際には歯ぐきのスペースが不足していることが多く、斜めや横向きに生えるケースもめずらしくありません。
斜めや横向きに生えている親知らずは、手前の歯に圧力をかけることがあり、歯並びが乱れる原因になります。
また、歯並びがデコボコになることで、汚れもたまりやすくなるため、むし歯や歯周病のリスクも増加するのです。
5.親知らずとかみ合う歯がない
親知らずは、4本すべて生えてくるとは限りません。
上下のどちらか一方だけに親知らずが生えている場合、かみ合う歯がないため、かみ合わせのバランスが崩れることがあります。
このような状態を放置すると、親知らずが少しずつ伸びたり、歯ぐきやお口の粘膜を傷つけたりする原因になるのです。
親知らずとかみ合う歯がない場合は、歯としての機能を果たせないため、抜歯の対象になります。
6.親知らずの一部が歯ぐきに埋もれている

親知らずの一部だけが、歯ぐきから顔を出しているという方もいらっしゃるでしょう。
このような歯は、「半埋伏歯」と呼ばれ、斜めに生えている親知らずに多い傾向です。
歯の一部が歯ぐきに埋まっている状態では、歯と歯ぐきのすき間に汚れがたまりやすく、炎症をくり返す原因になります。
半埋没歯の周囲は清掃も難しいため、親知らずの抜歯を検討した方がよいでしょう。
抜かなくてもよい親知らず

すべての親知らずが抜歯の対象になるわけではありません。
ここからは、抜かずに維持できるケースを解説します。
1.まっすぐ生えている親知らず
親知らずの抜歯にいたるおもな原因は、清掃不足によるむし歯などのトラブルです。
その点、まっすぐ生えている親知らずは、歯磨きがしやすいため、むし歯などのリスクを抑えることができます。
歯磨きによって汚れをしっかり取り除けている親知らずは、抜歯せずに残すことが可能です。
ただし、まっすぐに生えている親知らずであっても、お口の奥に位置していることで磨き残しが多くなりやすいことに変わりはありません。
正しい歯磨き方法を身につけるために、親知らずが生えたら、歯科医院で歯磨き指導を受けましょう。
2.親知らずにかみ合う歯がある
上下の親知らずがしっかりかみ合っている場合は、咀嚼(そしゃく)する役割を果たせるため、機能的な歯として残すことが可能です。
ただし、かみ合わせがずれている親知らずは、ほかの歯や顎関節に負担をかけることもあります。
親知らずが生えている方は、歯科検診の際に歯並びやかみ合わせをチェックすることが大切です。
3.すべて歯ぐきに埋まっている親知らず
完全に歯ぐきや骨の中に埋まっており、痛みや腫れといった症状がなければ、抜かずにそのまま経過観察を続けることも選択肢の一つです。
ただし、時間が経つにつれて親知らずの一部が露出してくることもあります。
定期検診で親知らずの位置を確認し、将来的に問題が生じないかを継続的にチェックすることが重要です。
親知らずの抜歯を判断するポイント

ここからは、親知らずの抜歯を判断する際のポイントを見てみましょう。
親知らずのトラブルの特徴
親知らずは、将来的にさまざまなトラブルを引き起こす可能性があります。
1.親知らずの炎症はくり返すことが多い
親知らずの周囲に起きた炎症は、一度症状が治まっても再発しやすい傾向があります。
再発しやすい原因は、親知らずがお口の奥にあることで清掃が難しく、歯の周りに汚れがたまりやすいためです。
抗生物質などで一時的に炎症を抑えたとしても、根本的な原因が残っていれば再発する可能性が高くなります。
親知らずのトラブルをくり返す場合には、抜歯も検討した方がよいでしょう。
2.症状がなくても将来トラブルを起こす可能性がある
現在は痛みや腫れがなくても、親知らずの生え方やケア方法によっては、将来問題が生じる可能性があります。
親知らずが斜めに埋まっている場合は、隣の歯を押すことで歯並びやかみ合わせに影響するかもしれません。
また、親知らずの清掃が不十分な場合は、むし歯や歯周病のリスクが高まります。
今は症状がないとしても、まっすぐに生えていない親知らずや清掃がしづらい親知らずは、抜歯することでトラブルの予防につながることもあるのです。
親知らずを抜歯する際の注意点
親知らずを抜歯する際には、次の2点に注意が必要です。
1.抜歯により血管や神経を傷つけるリスクがある
下顎の骨の中には「下顎管(かがくかん)」という管があり、血管や神経が通っています。
下の親知らずを抜歯する際には、この管と歯の位置関係によって、血管や神経を傷つけるリスクがあるのです。
当院では、血管や神経への影響を避けるために、「歯科用CT」を用いた精密検査を実施しています。
CT画像では、親知らずの形状や生え方、顎に通る血管や神経の位置を確認でき、処置の安全性を高めることが可能です。
2.抜歯後の感染症のリスクがある
親知らずの抜歯後は、傷口から細菌が侵入して感染を起こすことがあります。
抜歯後は、患部を指や舌で触らないように心がけ、抗生物質など処方された薬をしっかり服用することが大切です。
また、抜歯後に過度なうがいをすると感染症のリスクが高まるため、うがいのし過ぎには注意しましょう。
親知らずの状態は定期的な歯科検診でチェックしましょう

親知らずのトラブルを予防するためには、定期的な歯科検診で状態をチェックすることが大切です。
鴻巣市の【はまだ歯科クリニック】では、「歯科用CT」による精密検査を行うなど、親知らずの抜歯の必要性を慎重に判断いたします。
「説明用タブレット」を用いたわかりやすい説明を心がけていますので、親知らずに関することはお気軽にご質問ください。
お車でお越しの方は、ピアシティ原馬室の駐車場(211台完備)をご利用いただけます。
WEB予約にも対応していますので、ご都合にあわせてご来院ください。
