Column コラム

【大人のむし歯対策】なりやすい場所・なりやすい人の特徴と予防ポイント

皆さんこんにちは。
はまだ歯科クリニック】です。

 

むし歯は子どもの問題と思われがちですが、大人でも多くの方がむし歯にかかっています。
大人のむし歯には、子どものむし歯とは異なる特徴があり、大人のむし歯を予防するためには、その特徴を知ることが重要です。

 

このコラムでは、大人のむし歯について「なりやすい場所・なりやすい人の特徴」を解説します。

 



院長

経歴
日本歯科大学 生命歯学部 卒業 日本歯科大学附属病院 研修医 埼玉県内、都内歯科医院 勤務 はまだ歯科クリニック 開院
医院名:はまだ歯科クリニック
所在地: 〒365-0043
埼玉県鴻巣市原馬室114−1



 

大人がむし歯になりやすい4つの場所

むし歯は、磨き残した歯垢(プラーク)に含まれる細菌が作り出す酸によって、歯が溶けることで進行します。
むし歯を予防するためにも、歯垢がたまりやすく、むし歯になりやすい場所を知っておきましょう。

 

1.歯と歯の間


歯と歯の間は歯ブラシの毛先が届きにくく、歯垢がたまりやすい場所です。
歯ブラシだけのケアでは、歯と歯の間の歯垢は6割程度しか落とせないというデータがあります。
歯並びが乱れている方は、より歯磨きが難しくなるため、特に注意が必要です。


(参照:神奈川県「今日から始めるすき間ケア-毎日のむし歯・歯周病対策」より)>

 

2.詰め物・被せ物の周り


銀歯などの詰め物や被せ物の周りは、むし歯になりやすい場所の一つです。
このような再発したむし歯を「二次むし歯」と呼びます。
詰め物や被せ物と歯の間にすき間ができることによって、細菌が入り込んでむし歯になるのです。

 

また、一度治療した歯の表面は、従来よりもやわらかいため、二次むし歯は進行が速いという特徴があります。

 

3.歯の根元


歯と歯ぐきの境目である「歯の根元」は、歯ぐきが下がることで露出しやすくなります。
歯の根元は、歯ぐきの上に出ている部分にくらべて表面がやわらかいため、むし歯になりやすいのです。

 

歯ぐきは年齢とともに下がりやすい傾向があるため、大人は歯の根元部分のむし歯にかかりやすいといえるでしょう。

 

4.奥歯のかみ合わせ部分


奥歯のかみ合わせ部分は、溝が深く複雑な形状をしているため、汚れがたまりやすい箇所です。
歯の溝に歯垢がたまった状態が続くと、そこからむし歯が進行してしまうため、歯磨きの際には意識して丁寧に磨くようにしましょう。

 

 

むし歯になりやすい人の特徴7選


むし歯になりやすい人の7つの特徴について、それぞれの原因と対策を解説します。

 

1.詰め物・被せ物が多い

詰め物や被せ物が劣化して歯との間にすき間ができると、そこからむし歯になるリスクが上がります。
特に、修復物として一般的に使用される銀歯は、経年劣化しやすい素材であるため、二次むし歯のリスクを高めるといえるでしょう。

 

銀歯を経年劣化しにくいセラミック製の修復物に変えることで、むし歯を予防することが可能です。

 


当院のセラミック治療>

 

2.歯周病が進行している

歯周病が進行すると歯ぐきが下がり、歯の根元が露出してむし歯になりやすくなります。
歯周病は自覚症状が出にくいため、気付いたときには症状が進行していることもめずらしくありません。
歯周病を見逃さないためにも、定期的に歯科検診を受けましょう。

 

3.口呼吸の癖がある

口呼吸が習慣化していると、お口の中が乾燥しやすくなり、唾液の分泌量が減ってしまいます。
唾液には、お口の汚れを洗い流し、むし歯菌の増殖を抑える役割があるため、分泌量が減少するとむし歯リスクが高まるのです。

 

4.歯磨きが不十分

歯磨きが不十分であると、むし歯の原因である歯垢がお口の中に蓄積してしまいます。
正しい歯磨き方法を身に付けることが、むし歯予防の第一歩です。

 

5.歯並びが乱れている

歯並びが乱れていると、歯と歯の間や歯が重なっている部分に汚れがたまりやすくなります。
歯並びが原因でむし歯を繰り返す方は、矯正治療で歯並びを整えることも選択肢の一つです。

 

6.間食が多い

食事をするとお口の中は酸性に傾き、むし歯菌が活動しやすい環境になります。
間食を頻繁にとると、お口の中が酸性に傾く時間が長くなり、むし歯菌が増殖してしまうのです。
間食は、決まった時間にとるよう心がけるとよいでしょう。

 

7.しばらく歯科医院を受診していない

初期のむし歯は自覚症状がほとんどないため、早期発見には歯科検診が欠かせません。
しかしながら、過去1年間で歯科検診を受けた人の割合は6割を下回っているのです。
むし歯から歯を守るためには、少なくとも半年に1回の受診をおすすめします。


(参照:厚生労働省「令和4年歯科疾患実態調査結果の概要」p32より)>

 

 

むし歯を放置するリスクとは?


初期のむし歯は痛みなどの自覚症状がほとんどなく、気付かないうちに進行することも少なくありません。
むし歯が進行して神経に達すると、痛みが強くなり、従来は抜歯しか選択肢がありませんでした。
現在では、「根管治療」と呼ばれる歯の根を洗浄する治療法が進歩したことで、抜歯せずに歯を残せる可能性が広がっています。

 

しかしながら、むし歯が原因で歯を失っている方は、とても多いのが現状です。
むし歯は抜歯の原因の約3割を占めており、歯周病に次いで2番目に位置しています。


(参照:厚生労働省 e-ヘルスネット「歯の喪失の原因」より)>

 

むし歯から大切な歯を守るためには、日ごろからの予防が重要です。
また、少しでも「むし歯かな?」と感じたら、放置せず早めに当院までご相談ください。

 

 

大人のむし歯予防のポイント

むし歯予防には、自宅でのセルフケアはもちろん、歯科医院でのプロケアを組み合わせることが重要です。

 

自宅でのセルフケア


むし歯を効果的に予防するために、セルフケアでは次のポイントを意識しましょう。

 

【1.丁寧な歯磨き】
むし歯予防の基本は、毎日行う歯磨きです。
可能であれば、食事のあとは歯磨きをするようにしましょう。
外出先などで歯を磨くことが難しい場合には、水でお口の中をすすぐだけでも、ある程度の汚れは落とすことが可能です。

 

また、寝ている間は唾液の分泌量が減少して、むし歯菌が増殖しやすくなるため、就寝前の歯磨きはより丁寧に行ってください。

 

【2.デンタルフロス・歯間ブラシの活用】
歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れは十分に落とせません。
ところが、歯ブラシと歯間ブラシなどを併用することで、歯垢の除去率を2割以上アップさせることが可能です。


(参照:神奈川県「今日から始めるすき間ケア-毎日のむし歯・歯周病対策」より)>

 

【3.フッ化物入り歯磨き粉の活用】
フッ化物(フッ素)には、歯質を強化したり、むし歯の増殖を抑えたりする効果があります。
市販の歯磨き粉にもフッ化物が配合された商品がありますので、日々のケアに取り入れるとよいでしょう。
歯磨き粉選びで迷った際には、当院までお気軽にご相談ください。

 

歯科医院での定期検診


歯科医院の定期検診で行う、お口のチェックやケアの内容を解説します。

 

【1.むし歯・歯周病のチェック】
歯科検診では、むし歯や歯周病がないかを詳しく検査します。
特に、大人に多い「二次むし歯」や「歯の根元のむし歯」は自分では気付きにくいため、定期的にプロの目でチェックを受けることが大切です。

 

【2.歯科医院のクリーニング・歯石取り】
細かい歯垢は、セルフケアだけですべて取り除くことはできません。
歯科医院で行うクリーニングは、専用の器具を使い、セルフケアでは落としきれない歯垢を徹底的に除去します。
また、歯に付いた歯石はとても硬く、歯磨きでは落とせないため、定期的に歯科医院で取り除く必要があるのです。

 

【3.歯磨き指導】
歯並びは千差万別ですから、磨き残ししやすい場所も人それぞれです。
当院では、患者さんお一人お一人の歯並びや歯磨きの癖などに合わせた、効果的なブラッシング方法をお伝えしています。
デンタルフロスや歯間ブラシの選び方や使い方もアドバイスしますので、わからないことはお気軽にご質問ください。

 

【4.フッ素塗布】
当院では、むし歯予防の一環として「フッ素塗布」を行っています。
歯科医院のフッ素塗布で使用する薬剤は、家庭で使用するフッ化物入り歯磨き粉よりも濃度が高いのが特徴です。
フッ化物の効果は濃度に依存することがわかっており、歯科医院のフッ素塗布は、より高いむし歯予防効果が期待できるといえるでしょう。


(参考:厚生労働省 e-ヘルスネット「フッ化物配合歯磨剤」より)>

 

 

「はまだ歯科クリニック」の歯科検診でむし歯ゼロをめざしませんか?


大人のむし歯には、子どものむし歯にはないさまざまな特徴があります。
むし歯で歯を失わないために、セルフケアだけでなく、定期的に歯科検診を受ける習慣をつくりましょう。

 

鴻巣市の【はまだ歯科クリニック】は、ピアシティ原馬室内にありますので、お買い物のタイミングに合わせてぜひお立ち寄りください。
大型駐車場を完備していますので、お車での通院が便利です。

 

当院では、患者さんのお口の健康を守るために「予防・クリーニング」に力を入れております。
歯の健康は、全身の健康の土台になるものです。
いつまでも自分の歯で充実した人生を送れるように、ぜひ当院の歯科検診をご活用ください。

 


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